創業融資・運転資金と設備資金の違い

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こんにちは。中條公認会計士事務所です。

今回は、創業融資で獲得した資金の使い道についてお話します。

まず、資金の使い道として2つの区分があることを知っておいてもらえたらと思います。

  1. 運転資金
  2. 設備資金

それぞれについて、融資を受ける際のポイントを簡単にお話します!

1. 運転資金

商品の仕入れ、従業員への給料などの人件費、消耗品購入などの経費にあてる資金を運転資金といいます。日常の事業活動のベースとなる資金ですね。

運転資金で借入できる目安は、通常3ヶ月程度と考えてください。

ですので、ざっくり200万円くらい必要かなといった感覚での融資申込みでは、うまくいかないです・・・

「毎月70万円の運転資金が必要なので、約3カ月分の200万円の運転資金が必要です。」という説明が求められるところです。

2. 設備資金

機械の購入など固定資産を購入するための資金を設備資金といいます。

機械に限らず、広く設備投資に必要となる資金ですね。

設備資金を希望する場合には、購入しようとする資産の見積書が必要となります。また、銀行の融資担当者に、なぜその設備が必要かをわかるよう説明できる資料を準備しましょう。融資担当者は、すべての事業に精通しているわけではありませんので、丁寧な説明を心掛けたいところです。

まとめ

運転資金の借入は、3カ月分を目安に考え、設備資金の借入は、用途や設備購入によって得られる効果を、きちんと説明できるように準備をすることが重要です。

なお、設備資金で借りたお金を運転資金で利用するといったことは、資金使途違反となりペナルティが課せられる可能性があります。また、銀行との信頼関係が悪化し、今後の借入ができなくなる可能性が高いので、厳禁です。

今回は、2パターンの資金の使い道についてのお話でした。皆さんの参考になれば幸いです。