創業融資・創業計画書の作成ポイント(その1)

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こんにちは。中條公認会計士事務所です。

創業融資を受けるには、創業計画書を作成し提出しなければなりません。

「どんな内容を書けば良いのだろう?」今回は、日本政策金融公庫で創業融資を受ける際に提出が必要となる創業計画書の作成ポイントを見ていきたいと思います。

まずは、創業計画書の内容について見ていきましょう。

  1. 創業の動機
  2. 経営者の略歴等
  3. 取扱商品・サービス
  4. 取引先・取引関係等
  5. 従業員
  6. お借入の状況
  7. 必要な資金と調達方法
  8. 事業の見通し(月平均)
  9. 自由記述欄

自由記述欄を除くと8項目の記載項目がありますので、3回に分けてお話していきたいと思います。

まず、第1回目は、「①創業の動機」、「②経営者の略歴等」の2つについてお話します。

①創業の動機

そのまんまです・・・というと話が終わってしまうのですが、単に動機を書くだけでは十分ではないかなと思います。ここでは、「②経営者の略歴等」に記載する職歴・経験を活かした創業に対する熱い思いが記載されていると、とても印象が良いです。

具体例として、私の場合を例に挙げます(私も創業融資を受けています)。

『大手監査法人に入所し、製造業・流通・飲食・医療・介護etc、大小さまざまな業種の会計監査・指導に従事してきました。その中で、特に中小規模の顧客の抱える問題に直面し「さらに小回りを利かせた、一歩踏み込んだ助力を行うべきなのでは」「もっと理想的な支援を行うには」を考える機会が増えました。中小企業・個人事業主の皆様に必要な融資額を手繰り寄せてもらえればと独立を決意しました。』

私は、大手監査法人に入所し多くの企業の資金繰りを見てきた経験がありますので、この経験を活かしてお客様へのサービス提供を行っていきたいという思いが背景にあることを伝えます。

「前職での職務経験、スキルを活かして独立開業をしました。」といったことが伝わるかと思います。

貸し手側である銀行は、経営者が経験のある分野での独立開業を高く評価します。ですので、「①創業の動機」は、「②経営者の略歴」での経験と密接に結びついたものであると融資獲得に向けて大きなプラス要素となります。

「まったく異業種での創業の場合はどうしたら良いの?」そんな場合でも、バイトや趣味における経験など、どんどん書くことで融資に結び付けることは可能です!

「経験」は、融資において重要な審査ポイントです。
→「創業融資・3つの審査ポイント」の記事もご覧ください。

②経営者の略歴等

職歴の記載に加えて、過去の事業経験の記載が求められています。事業経験がないケースが多いですが、「事業経験はありません。」の一言で終わってはいけません。

サラリーマン時代の1つ1つの経験を思い出してください。例えば、「営業マンで営業成績が地区でトップでした。」これって、とても経営者に向いていると感じさせませんか?

事業運営の経験がなくても、事業を行っていく上でプラスになる経験は積極的にアピールしていくことが大切です!

次回は、③取扱商品・サービス~⑤従業員についてお話します。

第2回目:「創業融資・創業計画書の作成ポイント(その2)」

第3回目:「創業融資・創業計画書の作成ポイント(その3)」