こんにちは。中條公認会計士事務所です。
前回に続き、創業計画書の作成ポイントについて説明していきます。
第2回目の今日は、「③取扱商品・サービス」、「④取引先・取引関係等」、「⑤従業員」についてお話します。
第1回目:「創業融資・創業計画書の作成ポイント(その1)」もあわせてお読みください。
③取扱商品・サービス
- 取引商品・サービスの内容
- セールスポイント
- 販売ターゲット・販売戦略
- 競合・市場など企業を取り巻く状況
日本政策金融公庫の創業計画書フォームでは、各々の項目毎に3行ずつ設けられています。
率直に言って、少ないです・・・ここの箇所は、ターゲットを明確にすることで、競合の中から抜け出すために、どんな差別化を図って売上を拡大していくかを伝える大切な場所なんです。それなのに、セールスポイントで3行、販売ターゲットで3行・・少なすぎます。。。
創業計画書のフォームはこちら 引用元:日本政策金融公庫HP
「では、どうしたら良いか?」フォームの他に別紙を設けて記載していきましょう!当事務所では、独自のフォームを利用して創業計画書を形にしていきます。日本政策金融公庫の所定フォームを使わなくても、記載項目さえ充足していれば提出は認められていますので、ご安心ください。
前置きが長くなりましたが、「③取扱商品・サービス」の作成ポイントについて見ていきましょう。
ここでは、ターゲット、サービスの差別化をはっきり示し、販売の増加が期待できることを感じてもらうことが重要です。例えば、飲食店を開業する場合に、メニューが、「カレー」「ラーメン」「チャーハン」「オムライス」といった感じではターゲットが絞りきれていないですし、差別化も図れてないと思われてしまいます。「20代限定!東海地方で1番辛い激辛カレー」といった感じの方が、ターゲットの絞り込みができていて、集客できるかも!と感じさせます。この事業は成功する可能性が高いと銀行に感じてもらわなければ、融資成功にはつながりません。そのために、競合との差別化をはっきりと示す必要があるのです。
融資の審査担当者は、あなたの始めようとしている事業について素人です。わかりやすく伝える努力が必要になります。
当事務所では、「仕入から集客販売に至る事業フロー図」を作成して仕組みをわかってもらう工夫をお手伝いします。漠然としていた自分の事業構想を形にしていくことで、頭が整理され、新しいアイデアが浮かんできたりして、とても有益な作業だと個人的には思っています!
④取引先・取引関係等
- 販売先
- 仕入先
- 外注先
- 人件費の支払
すでに創業されている方は、事実を淡々と記載すれば良いです。
開業準備の段階の方は、「書くことがない・・・」と思われるかもしれません。「では、白紙で提出すればいいのね。」もちろん、絶対ダメです!
ターゲットとしている顧客層を、ここでは書いておきましょう。資金繰りも考慮した支払や回収を意識した条件の記載も重要となってきます。
⑤従業員
そのまんまです・・・従業員がいれば、ありのまま書く。それだけです。短くてごめんなさい。
今日は、③取扱商品・サービス~⑤従業員についてお話しました。
次回は、最終回となります。
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